更年期障害で多い症状のひとつに動悸があります。動悸は、更年期障害の症状として多くの人たちに認知されています。心臓の拍動が急にばくばくと乱れたり、運動をしていないのに、息切れをしたり、息苦しく感じたりするのが、更年期に起こる動悸の特徴です。
人によっては、動悸がかなりひどい人もいて、このまま心臓がとまってしまうのかと心配したりもします。また、動悸がはじめてだったりすると、心臓が口から飛び出すのではないかと思ったという人もいます。それほどに、動悸は、激しい鼓動だったりするのです。
更年期の動悸の原因
このような感じなので、動悸は、本人にとってはとても大変な状況です。この動悸は、ほかの更年期の症状の原因同様に閉経によるエストロゲンの分泌低下が影響しています。エストロゲンの低下が、自律神経の乱れを誘発し、動悸を引きおこしているのです。しかし、動悸や息切れといった症状は、心臓や肺などの病気からきている場合もありますので、病院での診察は不可欠です。
病院で胸のX線や心電図、心臓の超音波検査などを行い、どこも異常が見られない場合は、呼吸器や循環器系の病気ではないということになりますから、次に、更年期障害を疑いましょう。更年期障害の場合は、この動悸に、ほてりやのぼせ、頭痛やめまいなどの症状が一緒におきるひとが多いようです。
更年期の動悸の対処法
動悸や息切れが起きた時には、落ち着いてゆっくり深呼吸をしましょう。その時に気持ちを落ち着かせてリラックスすることが大切です。日ごろから動悸や息切れが頻繁に起こるようなら、普段から腹式呼吸をしましょう。腹式呼吸は自分で意識して呼吸をすることで自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。更年期の動悸は自律神経の乱れから来ているので、自律神経を乱すストレスをためない、不規則な生活をしないなどといったことも大切になります。
更年期の症状がでる年齢になると、若いころのような体力もなく、運動不足の方も多いので、ちょっとした運動で息切れをしたり、動悸がしたりするのは多々あることです。しかし、あきらかにさほど体を動かしてもいないのに激しい動機や息切れがするようだと、これは更年期障害の症状をはじめ何らかの原因があるはずです。
単に更年期の症状だけであればいいのですが、場所が肺や心臓など重要な臓器に関係していますから、今までとはことなる息切れや動悸が気になるようでしたら必ず診察しましょう。