貧血などで起こるめまいも含めると女性の多くは、めまいの経験があります。そして、このめまいは、更年期障害の症状の代表的なひとつです。
普段からめまいになれていると、めまいを簡単に片づけてしまいがちですが、実際には、そのケースによっては、とてもつらいものです。朝から眠るまでずっとだったりするひともいれば、横になっていても感じるという人もいます。さらには、突発的に起きるのではなく、1日のうちで何度も起こるようになるのです。
更年期のめまいの症状
回転性のめまい
めまいの現れ方にはいくつかのパターンがあるのですが、大きく2つに分けられます。ひとつは、回転性のもので、天井がグルグル回っているように感じるものです。このめまいは、突然起こり、吐き気や嘔吐を伴う場合が多いと言われています。
浮動性のめまい
もうひとつが、浮動性もので、ふわふわと体が宙に浮いているような感覚になります。床が揺れているような感じもあって、まっすぐきちんと歩けなくなります。この場合に、まれに後頭部がしめつけられるような感じがする場合もあります。更年期のめまいは、この浮動性のめまいが多いと言われています。
更年期のめまいの対処法
めまいは立っているが困難になるので時と場合、場所によって大変危険なこともあります。めまいがおきたら無理をせずにすぐにすわるか横になって休みましょう。
めまいの症状が軽いうちであれば、日ごろから軽い運動をすることが良いと言われています。ただ、決して無理をせず、運動中にめまいが起きた時などはかならず休憩をしましょう。
他の更年期の症状と同様にホルモン治療や漢方薬も効果的です。
更年期障害の治療は人によって効果が治療法もまちまちです。自分にあった治療法、対処法をしっかり見つけましょう。
病気が原因のめまい
更年期の症状は、自律神経の乱れやストレスなどで起きるといわれていますが。いま起きているめまいが、更年期が原因だとはかぎりません。更年期障害と断定するには、他に特定できる病気がない事が必要なのです。
めまいが起こる主な病気には下記のようなものがあります。
メニエール病
メニエール病が原因のめまいの多くは難聴や耳鳴りを伴うことがあります。めまいと一緒に難聴や耳鳴りが起こるようなら更年期の症状だけだと考えずに病院で診察しましょう。
脳卒中
めまいは脳卒中のようなおおきな病気の可能性もあります。手足のしびれやろれつが回らないなどの症状も一緒にでるようでしたらすぐに病院に行きましょう。
他にも難聴や中耳炎などの耳の病気をはじめ、高血圧や低血圧などが原因でもめまいはおこります。
更年期は年齢的に生活習慣病など大きな病気が起こりやすい年齢でもあるので、ほかの症状が出ていないか、出ている場合はどのうような症状かをよく意識して健康管理を行いましょう。