若い女性であっても、生理不順、ほてりや手足の冷え、頭痛といった更年期障害のような症状になる場合があります。通常であれば、50歳前後といわれている更年期ですが、若年層であっても更年期障害と同様の症状があらわれる場合があります。
さらにこの中には、さまざまな原因で実際に閉経する人もいます。しかしその人数は、ごく少数です。若い人が更年期障害と似た症状を訴える場合は、ほとんどは、ストレスや無理なダイエット、食生活を含めた不規則な生活が原因となっています。
これらによって卵巣の働きが低下し、ホルモンのバランスが乱れ、更年期と同じような症状が現れます。その症状も、ほてりや手足の冷えだけでなく女性ホルモンの低下による骨量の減少、膣の乾燥や萎縮、さらには、脱毛やうつもあります。
若年性更年期障害の治療は、早目の治療が大切です。特に無月経は、長く放置すると、治療をしても回復しなくなる可能性があるからです。大切なのは、早発閉経なのか、卵巣の機能低下やホルモンバランスの乱れが原因なのかを見極めることです。これらは、血液検査で調べます。そして、早発閉経の場合には、ホルモン補充療法などで積極的に治療します。これは、骨粗鬆症や高脂血症などの可能性が高くなるからです。
また、卵巣機能やホルモンの量には問題がなく、ホルモン分泌がスムーズに行っていない場合は、生活改善を行います。