更年期に起こる生理不順
更年期に入り閉経前になると、次第に生理不順がおきてきます。生理の周期が伸びたり、短くなったりといったことがくりかえされて次第に、生理の回数も減ってきます。そして、閉経になるのです。
更年期に入ったのち、このような生理不順がおき、そのあと生理が1年以上ない場合は、閉経したといっていいでしょう。
更年期の生理周期
更年期で生理不順が起き始めると、卵巣から分泌されるエストロゲンの量が減ってきます。とはいえ、実際には、閉経した後もエストロゲンは1,2年ほどは、分泌されているのだそうです。人によっては、3,4年もの間分泌されるといわれています。実は、このエストロゲンが分泌されている間は、更年期ということになるのです。ですから、更年期は、閉経後もしばらく続くと思ったほうがいいですね。
生理不順は、自分が更年期に入ったかを見る目安になります。更年期初期の段階で、まずはじまるのが生理不順だからです。人によっては、突然生理がこなくなる人もいるのですが、それは少数派ということになります。
更年期の生理不順は、まず月経周期が短くなって、その後に長くなります。そして、閉経を迎えることになります。これは、卵胞期と黄体期の短縮が原因と言われています。
また、更年期中での生理は、血量にも変化があり、多かったり少なかったりします。これが一回の生理の間におきることもあれば、生理ごとに違うときもあります。
更年期の生理痛
更年期に入り、生理の間隔が長くなってきているにもかかわらず、相変わらず生理痛がある。もしくは以前よりも生理痛がひどくなっているという経験をしている方も少なくありません。
これは特に更年期が原因だからというわけではないようです。ただ、年齢的にこの時期に子宮内膜症や子宮筋腫など婦人科系の疾患が発生する方も多いので、そういったことが原因で生理痛がひどくなるということもあるようです。
もちろん、そのような大きな病気でなくても冷えによる血行不良や骨盤のゆがみなどで子宮の血流が悪くなっている場合もあります。
月経異常は閉経の兆候とされているので、更年期の時期に生理不順など様々な体の変化があっても、婦人科系の疾患のサインとして起こる体の不調として気づかずに、更年期だからと見過ごしてしまう可能性もあります。
生理痛がひどい場合や不正出血が多い場合などは病院できちんと診察してもらいましょう。